猫がストレスを抱えているときにとる行動!原因とストレス解消方法
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人間はストレスを感じると、
怒りっぽくなる、憂鬱になる、食欲の増加や減少 など
心身ともにさまざまな影響が出てきます。
では、猫の場合はストレスを感じると、一体どのような影響が出るのでしょうか?
今回の記事では、猫がストレスを感じた時の行動やストレスの原因と対策などをご紹介していきます!
猫がストレスを抱えているときにとる行動
猫はストレスを感じた時、さまざまな行動を起こしますが、代表的な行動として以下に5つご紹介します。
① 攻撃的になる
猫が攻撃的になる最初の兆候として、威嚇行動が挙げられます。
主に、イカ耳になる(耳を後ろに倒す)、尾を膨らませる、背中を丸める、毛を逆立てる、咆哮や唸り声を出すなどの特徴があり、自分を大きく見せながら威嚇します。
これらの威嚇行動に対してさらに刺激を与えてしまうと、攻撃行動へ移行し、引っ掻く、噛みつくなどの行動を起こします。
② 食欲が変化する
ストレスを感じると食欲が不安定になりやすく、少ししか食べない、または1回の食事で大量に食べるなど食欲に大きな影響を及ぼします。
長期間ストレスを感じると、食事への興味を失い、全く食べなくなることもあるため注意が必要です。
③ 過剰にグルーミングする
猫はグルーミングをことによって安心感を得ようしますが、それが過度になると、自分の体をなめる「オーバーグルーミング」を惹き起こす場合があります。
エスカレートすると、皮膚を傷つけ、毛が胃や腸に溜まって毛球症になることがあります。
また、舐めやすいお腹や内腿に症状が出ることが多く、何度も舐めることで皮膚が赤くなり、脱毛するケースもあります。
④ トイレ以外で排泄する
壁や家具の近く、ドアの前などトイレ以外で排泄する場合があります。
また、消化器症状(軟便、下痢)や排泄頻度が異常に増える、もしくは全く排泄せずに我慢してしまうケースもあります。
⑤ 理由なく鳴いたり走ったりする
猫がストレスを感じている兆候として、以下の行動が多くみられます。
・普段とは違う鳴き声(通常よりも短く、高いトーン)
・あまり鳴き声をあげない猫が、しきりに鳴き始める
・なんとなくソワソワする、意味もなく家中を走り回る、何もないところに飛びつく など
これらの行動を起こすことによって、ストレスを発散しようとします。
猫がストレスを感じる原因・対策
猫は古来より自分の縄張りを持ち、その範囲内で自由に動きながら狩りを行っていました。
獲物の多さによって縄張りの範囲は異なりますが、それほど広くない範囲内で十分生活できていたため、新しい環境に対して敏感になったと言われています。
では、具体的にどのような場面でストレスを感じてしまうのでしょうか?
大きく分けて以下に4つご紹介します。
① 環境の変化
猫は些細な変化に敏感に反応し、ストレスを感じます。
日常でよくある環境の変化として、3つ例を挙げて対策をご紹介します。
・引っ越しなど住居に変化がある場合
猫が落ち着けるスペースを確保し、お気に入りのアイテム(おもちゃ、毛布など)を用意して安心できる空間を作りましょう。
また、少しずつ猫のエリアを広げて慣れさせておくと、新しい住居に適応しやすくなります。
・来客がある場合
猫が安心できる部屋へ移動させ、お気に入りのおもちゃなどを与えて、落ち着かせましょう。
対面させる際は、猫のペースに合わせて、ご飯やおやつをあげる、遊ぶ、撫でるといったポジティブな体験をさせながら、関係を構築していくことが大切です。
・新しい家族が増える場合
猫はニオイでコミュニケーションをとる動物です。
いきなり一緒に暮らすとなると、大きなストレスを与えてしまうため、事前に新しい家族のニオイがついた布を猫の近くに設置し、存在を認識させてから一緒に暮らすようにしましょう。
② 大きな音がする
猫の聴覚は、獲物である小鳥やネズミなどの鳴き声を聞き逃さないように発達してきたため、人間の可聴域は約20~2万ヘルツに対し、猫は約60~6万ヘルツと人間の4倍近くの高音を聞くことができます。
しかし、人間よりも聴覚が優れている分、工事音や掃除機・ドライヤーなどの大きな音は、猫が怖がってしまいストレスを感じることがあります。
使用頻度が高い掃除機やドライヤーに対しては、猫自身が慣れてしまうケースもありますが、怖がっているようであれば、猫が落ち着く静かな場所に一時的に移動させてから利用しましょう。
また、音楽やテレビなど持続的に聞こえる音は、猫の近くで大きな音にならないように調整し、急激に音量を変えないよう注意することが大切です。
③ 同居している犬猫との相性が悪い
相性が悪いと、喧嘩や食事の取り合い、トイレ以外で排泄をするなど、一緒に暮らすことにストレスを感じて問題行動を起こす場合があります。
対策として、その子専用の安心できる居場所を用意する、トイレを別にする、食事や遊ぶ時間帯を分けるなど、同居している犬猫との接触を減らして、一定の距離を保つことが大切です。
④ 運動不足
室内で過ごすことが多い猫は、運動不足になりやすいため、キャットタワーや高低差のある家具などを設置して上下運動を促す、定期的に一緒に遊んであげるなど、運動する機会を増やしてあげることが大切です。
しかし、猫と遊ぶといっても実際にどのぐらい遊んであげればいいのか、具体的な目安がないため悩まれる方も多いのではないでしょうか?
プラスサイクルでは、1週間の平均値を100%として、 その子独自の1日の活動量/ジャンプ数の達成度が表示されるため、 運動の目安としご利用いただけます。
なるべくストレスを抱え込ませないために
ストレスの原因と対策についてご紹介してきましたが、その他に日常的に私たちが行える対応策として以下に3つご紹介いたします。
① トイレや爪とぎの環境を整える
・トイレ
猫は綺麗好きのため、トイレが汚れていると排泄を我慢する、トイレ以外で排泄をするなどの行動を起こす場合があります。
これらの行動を起こさせないために、猫がトイレの中で方向転換できるぐらいの広さで、砂を十分量入れることができるサイズのものを、人目がつきにくい部屋の隅や壁沿いに設置しましょう。
また、猫1匹あたり2つ設置するのが理想的です。
・爪とぎ
猫は、爪のメンテナンスやストレッチ、ストレス解消として爪とぎを行います。
また、猫の足の裏に「臭腺」と呼ばれる強い臭いを発生させる分泌腺があり、マーキングの一部として自分の縄張りであることを主張するために、爪とぎを行うこともあります。
十分に体を伸ばして爪とぎができる程度の大きさで、猫の好みに合わせた素材・形状のものを選び、猫がよく過ごす場所や出入りできる部屋に1つ以上設置してあげましょう。
② 美味しいご飯やおやつをあげる
ストレスから食欲が落ちた時は、猫の好みに合った高品質なフードやおやつを与えることで、一時的なストレス解消に繋がります。
ストレスの原因に合わせながら、猫に合った食事を提供していきましょう。
③ コミュニケーションの時間を増やす
猫はご家族との関係を大切にしているため、家族と触れ合うことでリラックスを促し、ストレスを解消することができます。
毎日、短時間でもいいので触れ合いの時間を設けて、体を撫でる、ブラッシングするなどしてコミュニケーションをとっていきましょう。
ストレスが原因で病気に発展する可能性も
猫が長期間ストレスを感じていると、免疫力が下がり、病気へ発展するリスクを高めることがあります。
ストレスが原因となる病気はさまざまですが、主に発症しやすい病気として以下に4つご紹介します。
① 胃腸炎
消化器症状(下痢や嘔吐)から始まり、重症化すると食欲の低下や痛みなどの症状が現れる場合があります。
② 突発性膀胱炎
トイレに頻繁に行く、行っても少量の尿しか出ない、排尿時に痛がるなど、排泄に関する症状が現れる場合があります。
③ 心因性皮膚炎
猫には比較的多いトラブルです。ザラザラの舌で過剰に毛づくろいをすることで、体の一部が脱毛し皮膚炎を起こす場合があります。
④ 猫ヘルぺスウイルス感染症
通称『猫風邪』とも呼ばれる感染症です。くしゃみや鼻水など人間の風邪に似た症状が現れ、重症化すると発熱や脱水を起こす場合があります。
まとめ
縄張り意識が強く、新しい環境が苦手な猫は、日常的にストレスを感じがちです。
いつもと様子がおかしい場合や体調面に問題が生じた際は、ストレスの原因となるものがないかチェックを行うことが大切です。
また、前述でもご紹介しましたが、ストレスの原因となる運動不足の対策としてプラスサイクルでは、1週間の平均値を100%として、 その子独自の1日の活動量/ジャンプ数の達成度が表示されるため、 運動の目安としご利用いただけます。
さらに、1週間グラフでは、活動データを同年齢の猫種別平均値と比較できるため、活動量が足りているか把握することができます。
※1 猫種別平均値は、わんにゃんプラスケア加入者のみ表示される機能です。
このように、運動状況を把握することによって、平日は十分遊べていないから週末は沢山遊んであげるなど、その時の状況に応じた対策が取れるため、運動不足を解消しやすくなります。
プラスサイクルなどのIoTデバイスを活用しながら、愛猫がストレスフリーな生活を送れるよう、サポートを欠かさず行っていきましょう!
ぜひ、PLUS CYCLEで愛猫との健康的な生活を!
【医療監修:日本動物高度医療センター】
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