アトピー性皮膚炎による痒みの軽減がPLUS CYCLEでわかった?実際の症例を解説!
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皮膚病
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病院で使われた一例
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病気
動物病院
愛犬と日々過ごす中で、
「皮膚が赤くなっている」
「頻繁に身体を掻くようになった」
など、愛犬の体調不良に気づくことはありませんか?
今回の記事では、アレルギーの種類や注意点、PLUS CYCLEのデータから犬の代表的な皮膚疾患である「アトピー性皮膚炎」による痒みの軽減をイメージできた事例をご紹介していきます!
犬のアレルギーの特徴とは?
アレルギーは特定の物質への過敏反応ですが、人間と犬では症状の出方が異なります。
人間の場合、くしゃみ、鼻水、目の痒みなどが主な症状ですが、犬の場合は皮膚症状がメインで、目や口周り、脇、手足、お腹の痒みや赤みが特徴的です。
さらに、耳の感染症や呼吸器系、消化器系のトラブルが現れることもあります。
また、人間はアレルゲンを吸入することで反応が起きるのに対し、犬は皮膚の接触により反応を起こしやすいなど症状の出方に差があります。
これは犬の皮膚が人間より薄く、アレルゲンに対して敏感であるためです。
アレルギー反応を起こしやすい犬種
どの犬種でもアレルギー反応が起きる傾向にありますが、特にアレルギー反応を起こしやすい犬種をご紹介していきます。
ゴールデン・レトリーバー
柴犬
シーズー
フレンチ・ブルドッグ
ラブラドール・レトリー
など
これらの犬種は遺伝的な要因や環境の影響によりアレルギー反応を起こしやすい傾向にあります。
アレルギーの種類
代表的な5つのアレルギーをご紹介していきます。
■ 吸入アレルギー
空気中の微粒子(ダニ、花粉、ハウスダスト、カビなどのアレルゲン)を吸入することで起こる反応です。
主にアトピー性皮膚炎という疾患を惹き起こすことが多く、皮膚の強い痒みや赤み、耳の感染症、目の痒み、涙目、くしゃみ、鼻水、咳などの症状が現れやすいです。
■ ノミアレルギー
正式名称は「ノミ咬傷性アレルギー皮膚炎」といい、ノミの唾液に含まれる物質に対する反応です。
ノミに刺されることで、ノミの唾液が体内に入り、強い痒み、皮膚の赤み、脱毛、発疹、皮膚炎などの症状が現れやすいです。
特に腰部や尾の付け根、脚の付け根などに症状が現れやすく、ノミの駆除と予防が重要です。
■ 食物アレルギー
特定の食物成分(乳製品、牛肉、鶏肉、鶏卵、大豆、小麦など一般的なアレルゲン)に対する反応です。
主な症状は、皮膚の症状(痒みや皮膚炎)、耳の感染症、消化器症状(下痢や嘔吐)などがあります。
進行すると患部を掻きむしる、頻繁に舐める、噛む等の動作が多くなる場合があります。
■ 接触アレルギー
特定の物質(特定のタイプの草、洗剤、シャンプーなど)に皮膚が直接触れることで起こる反応です。
皮膚の痒みや赤み、腫れ、発疹などの症状が現れやすいです。
■ 薬物アレルギー
特定の薬物に対する反応です。
皮膚の痒みや赤み、消化器症状(下痢や嘔吐)などの症状が現れやすいです。
アレルギーにおける注意点
アレルギー反応を起こさないためには、ご家族が住環境を整えたり、食事の管理を行ったりすることが大切です。
以下に、4つの注意点をご紹介していきます。
■ 症状の早期発見
皮膚の赤み、痒み、毛づくろいの頻度増加、耳の感染症、消化器症状(下痢や嘔吐)などの症状が現れた場合はかかりつけの病院にご相談ください。
また、定期的に健康診断を行うことで、アレルギーの早期発見・早期治療に繋がります。
■ 食事管理
特定の食品に対するアレルギーが疑われる場合、かかりつけの病院に相談し原因となる食品を特定し、食事から除外することが必要です。
新しい食材を導入する際には慎重に行い、愛犬の反応を観察していきましょう。
■ 部屋を清潔に保つ
ダニやカビ、花粉などのアレルゲンが環境中に存在しないよう、日ごろから掃除を欠かさず行うことが重要です。
■ ストレスの管理
ストレスはアレルギーを悪化させる傾向があります。
愛犬のストレスを軽減するために、適度な運動やリラックスできる環境づくりを行うことが大切です。
アレルギーは遺伝的な要因もありますが、日々の生活環境を整えることで発症リスクを下げることができます。
愛犬にとって、暮らしやすい環境づくりを行っていきましょう!
PLUS CYCLEで痒みがイメージできた一例
アトピー性皮膚炎の患者さんで、PLUS CYCLEのデータから痒みの軽減がイメージできた一例をご紹介します。
<患者さんについて>
犬種:チワワ
性別:メス
年齢:6歳3か月
■ PLUS CYCLEを利用した背景
アトピー性皮膚炎を患っており、シャンプーをすることで痒みを軽減できるか確認するためにPLUS CYCLEを利用しました。
■ 確認方法
シャンプー前後に活動量を測定する日を2回設け、それぞれ夜間睡眠時(AM0:00~6:00)の活動量を比較しました。
■ 活動量の変化
シャンプー前後の夜間の活動量を比較すると、シャンプー実施後における夜間の活動量が減少していました。
2回目の測定日も同様の変化がみられ、シャンプー後に夜間の睡眠/休息時間の増加を確認できました。
■PLUS CYCLEデータから見えたこと
① シャンプーを実施したことで夜間の痒みが抑えられ、掻き動作が軽減されていることがイメージできました。
② 同様に、シャンプー後は夜間の睡眠/休息時間が増加しており、身体を休めていることが確認できました。
※本症例のより詳しい情報は獣医師向けレポートをご覧ください。
まとめ
今回の記事では、犬のアレルギーの原因と対策、そしてPLUS CYCLEを用いることによりアトピー性皮膚炎による痒みの軽減がイメージできた一例についてご紹介しました。
日々、愛犬の体調に不安や疑問に思われることも多いと思います。
そうしたときに、言葉を発せない愛犬愛猫の心の声を『活動量』というかたちで確認しながら、愛犬愛猫にとって、そしてご家族の皆様にとって最善の方法を見つけていただければと思います。
PLUS CYCLEを利用した効果測定
医薬品やサプリメントの効果測定には、犬猫用活動量計PLUS CYCLEが有用です。
・愛犬愛猫の活動量・睡眠時間を1日~最長6か月前まで
比較できる
先週と比べて活動量上がっているかな?…等、
最長6か月前までのデータと比較ができるため
治療効果の確認がしやすいです。
※わんにゃんプラスケアへ加入いただくと、犬種猫種別平均値を確認いただけます!
・1日グラフで確認できる
1日の活動量を見ることで、
「夜はゆっくり休めているかな?」など、
夜間の活動量から安静にできているか
確認できます。
ぜひ、PLUS CYCLEを活用して愛犬愛猫の体調管理にご利用くださいね!
ぜひ、PLUS CYCLEで愛犬との健康的な生活を!
【医療監修:日本動物高度医療センター】
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